リアル・ハード・ゲイ:ジェロ(勝手に命名)必至の猛追を何とかかわした。
はぁっ、はぁっ。。。
あんにゃろう。今度あったら「地獄へ道連れ」(『Another One Bites the Dust』 / Queen)だ。
いかんいかん。思考回路が既にゲイ寄りだ…
明日のために早く寝たかったが、
あまりに強烈なジェロの印象のせいか全く寝つかれない。
気分を変えようと思ってテレビを点けると、
本物のジェロがこれでもかとコブシをひねっていて。
より一層凹んでしまった…
いつの間にか寝てしまっていたが。
アラームが鳴る前に起きた。
彼女を迎えにいかなきゃ。
道すがら、恐る恐る後ろにジェロがいないことを確認しつつ、
ブレーキを5回踏む。
よし、OK!
待ち合わせの場所で、待ち合わせの時間少し前に彼女と合流した。
心なしかおでこが少し腫れているように見えたが、
やっぱり可愛かった。
高雄のパークウェイをタンデムで駆け抜けた。
新緑の匂いが新鮮だった。
嵐山でトロッコ列車に乗った。
保津川下りで冠った川の水はまだ冷たかった。
桂川を眺めながらサンドイッチを食べた。
三条〜四条の桜は、まだ春を謳歌していた。
ジュンク堂で「冷静と情熱のあいだ」を買った。
「Blu」を彼女に「Rosso」を自分に、読み終わったら交換しよって約束した。
京見峠から夜景を見た。
遠くに光る京都の街はキラキラしていてとても奇麗だった。
素敵な時間はあっという間に過ぎ。
彼女を送っていく場面。
御池通河原町には、照明の奇麗な噴水がある。
西行き、右折レーン入ったところで、右端ぎりぎりに停車。
おもむろにヘルメットを脱ぐ。
彼女も雰囲気を察知してヘルメットを外す。
BGMは『Stairway to Heaven』 / Led Zeppelin の間奏直前。
9/8の変拍子が入る、いやが応にも盛り上がるあそこ。
「今日は楽しかった。ありがとう」
「私も、楽しかった」
「伝えたいことがあるんだ」
「何、ですか…?」
「ここ」と水面を指す。
ブレーキペダルを、5回踏む。
わずかに揺れる水面に反射して、赤いランプが5回、点滅。
「これって…??」
「うん。愛してる。俺たちの未来予想図を、一緒に描いていこう」
その時だった。
背後から聞き覚えのあるあの声が。
「ハーイ、オニイサン!サガシマシタヨ〜!ヤッパーリマッサージスルネ?」
「ジ、ジェロ!!」
「え?え?知り合い??」
「いや…ひがいs(うぷっ!口塞がれる)」
「ワタシハカレノカレデス。コレカラマッサージタイムネ」
「・・・ひどいっ!私帰ります」
「ち、ちょっと待って!!おい、てめえ、放しやがr(ゴツン!ヘルメットで頭殴られる)」
(ゴツン、ゴツン、ゴツン、ゴツン)
「♪メット ゴカイ ブツケテタアノアイズ〜♪」
遠のいていく意識の中で思った。
…は、話が違う。シナリオではここで二人抱き合って、噴水シュッポーって。
ほんで、ジミー・ペイジのエモーショナルなギターソロに突入するはずじゃ???
ああ、これが天国への階段なのか???
地獄へ道連れされたのは、俺の方だった。